2020-01-01から1年間の記事一覧
(序) ハローワーク新宿の裏手には青梅街道が走る。 その傍に、立ち食いそば「二代目泉屋」という店がある。 今年53歳になるという、少々赤ら顔で小太りの店主の名は、内田勝・・・。 26歳から起業し、紆余曲折を経て、立ち食い蕎麦屋を引き継ぐ事に至った…
(3) 内田に2度目の損害保険金が支払われるまでに時間がかかった。 保険会社が故意の事故の疑いがあるという理由で、調査に1年を要した。 その間、内田は再び出店すべきか思い悩んだという。 あれだけ盛況だった店を他の場所で復活できるだろうか・・・。…
私はハトがキライだ。 公園にいるハトが特にキライだ。 かわいいスズメにちょっとだけ昼食のパンを千切って上げると、警戒しながらもチュンチュンと寄ってくる。 ちびちびと食べる姿。 写真を撮って、思わず和む。 すると、どこからかぎつけたのかハトがバサ…
なんだかネコ続きの話題となっていますが、私はすごくネコが好きな訳ではない。 どちらかといえば怖い。 思い返えすと、あまり良い記憶がない。 学生の頃、親戚の家のネコはおとなしいと聞いていたのでおっかなびっくりなでてみた。 すると、ネコは私の膝の…
最近のお昼時の公園は暖かい。 そして度々、猫が私の食事模様を草陰から覗いているらしい。 コイツは、最近擦り寄る目つきの悪いノラ猫。 近所のお婆さんがエサをやっているらしいが、名前は不明だ。 顔馴染みとなったある日、 ビリビリに破けたティッシュの…
先週の土曜日の午後5時過ぎ。 私は仕事を終え、駅前にあるドンキに入店。 特に目的もなく徘徊し、店頭の置かれた58円のコアラのマーチを買うか買わないかで迷った挙句、レジ前の長蛇の列にうんざりして何も買わずに店を出た。 コアラのマーチとは限らないが…
(3) 福島正則は、しつこく目が痛い素振りをする石田を睨みつける。 「早う、どんぶりにつゆを入れて来いっ」 石田はまだ目がかすんでいる様な小芝居を続けて、また擦る。 「ああっ、今持ってくるよ、だから怒鳴るなよ。まだ痛いな・・・」 すごすごとカウ…
(2) ※本作のイメージをiphoneで、初めて書いた残念な結果です。 史実では、福島正則は共に酒豪である、母里友信(もりとものぶ)に大杯に入った酒を勧め、見事飲み干せた暁には、好きな物をなんでもやると豪語した。 母里友信はそれでも酒を拒んでいると…
(序) おもてなし。 オリンピック誘致が成功してからというもの、この言葉に奥ゆかしさが消え、なんだが押しつけがましくうっとおしい。 おもてなし、裏があろうが、おもてなし・・・。 ダジャレを披露したい訳じゃなく、小池百合子東京都知事が、まるで万…
小説「死に場所」のあとがきにおいて、以下を記載を致しました。 まずは、公的機関もしくは、医師に相談されることをお勧めいたします。 尚、いのちの電話等は繋がりにくいため、公共機関に相談された方が宜しいかと存じます。 では、具体的(生活、会社、学…