コメディは難しい ①
コメディは本当に難しい。
かつて、私の尊敬してやまない、志村けん師匠は、「映像で泣かせるのは簡単だ」と、コント番組で無声の短編映像を放映した。
志村師匠の意図を知らなかった私は、これをコントとしてみていたから笑いのないショートドラマに困惑したままインパクトだけがずっと残っていた。
それがつい最近、私の友人と久しぶりに笑いについて話していた時(周囲から見ると病的らしい)、先に挙げた志村師匠の意図を教えられ驚愕した。
「人を泣かせるのは簡単だが、人を笑わせるのは、いかに難しいかを証明する試みだったいう」
志村けん師匠が、どうしてここまでしたのか。
更なる詳細は分からないが、人の笑いのツボは多種多様であるが、悲しみは共感する部分が多いからであろう。
人の死、不運、病気等は、私も経験した辛さ、悲しみであり、全く知らない人、職場の嫌いな人間でも途端に同情し感情移入てしまう。
喜怒哀楽、全てを加味した上で、志村けん師匠は、今でもバカ殿をやり続けている。
最後に、私は今ではバカ殿は見ていない....。
尊敬してやまない志村師匠ではあるが、お色気シーンが私は嫌いだ。
お色気シーンは、ドラマでも見たくない。
小説でも詳細に描写されていると気分が悪くなる。
特に「ノルウェーの森」は嘔吐寸前まで追い詰められた経験がある。
お色気は、専門のDVDしか見ない。
しかも、前半のドラマ仕立ては、大っ嫌いだ。
私は集中、集中したいんだっ。
インド映画の様に、なんでも詰め込めばいいってもんじゃないっ!
でも、セクシーDVDがミュージカル仕立てだったら興味も湧くっ!
勝手に熱くなってしまって申し訳ありません。
しかし、笑いも同じ様な物で、人それぞれ好みがある様に、自分では面白いと思っても、他者には伝わらず、冷ややかで引きつった愛想笑いに、私は導いてしまう事が多々ある。
そんな時は、誘い笑いで、ツッコミを要求、強要する。
それでも、無視されたら、「腹、痛い...」と言い出し同情を誘って、逃げを打つのである。
我ながら、卑劣だ...
(終)